里帰り三原則

年末やお盆を迎える時期になると、全国の会員から情けない質問のメールが必ず届く。
 「正月に妻と子を連れ実家に里帰りするが、前後に必ずケンカになる」といった類のことである。それはそうだろう。妻にしてみれば、一人で敵陣に飛び込む武将のようなもの。不機嫌になるはずだ(笑)。だが、妻とのイザコザを一夜にして解決する心とワザを磨いている、全亭協5段以上になれば、屁の河童である。ていうか、屁の河童は、河童の屁の間違いではないだろうか。って、どうでもいいか(笑)。
 はてさて、妻に抱かせてはいけない3つの「うん」をご存じだろうか。それは、「不満、不安、我慢」である。これを取り省かねば、里帰りは必ず失敗に終わるのだ。したがって、全亭協には、「里帰り三原則」というものが存在する。

 「褒めましょう・語りましょう・外食しましょう」だ。

 〃褒めましょう〃とは、姑の前で妻の良い所を教えること。そうすれば妻も喜ぶし、姑も気に入り一石二鳥は間違いない。
 〃語りましょう〃とは、実家でも二人で話す時間を作ること。一緒に買い物に出掛けたり、子どもがいれば、「散歩に連れてって」と姑に頼んだりすることで、二人の会話の時間ができるというものだ。
 そして〃外食しましょう〃とは、「みんなで外食に行こう」と外へ誘えば、妻が姑に家事の手伝いをさせられる危険がなくなるだろう(笑)。

つまり、実家では3つの「うん」を溜めさせないことが肝心というわけだ。
 なぜそこまでと、お嘆きの会員もいるだろうが、夫婦というのは赤の他人。心は許しても気は遣わなければならないもの。そのことがわからない段位の低い会員が、妻の怒りをかっているのであろう。たぶん、〃天野の日めくりカレンダー格言集〃を買っていないことに原因があるはずだ。
 冒頭に「亭主は我慢をしなければならない。だが、その先には何もない」と書いているではないか。天野の格言は海より深いものだ。といいつつ、結局2012年全亭協のカレンダーの宣伝だったりして(笑)。

全国亭主関白協会 会長 天野周一

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