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夫婦の会話は1日1時間以上なければ熟年離婚へ。これは全亭協の統計にもはっきり出ている真実だ。

 全亭協調べでは、夫婦の会話は一日1時間以上なければ、熟年離婚へまっしぐらという統計が出ている。我が家は合格である。但し、会話の全てが愛妻の一方的なもので、私は、「そうだね」「わかるよ」「そのとおり」だけの相づち三原則を実行しているだけだ。全日本小言(こごと)選手権という大会があるなら、愛妻は日本では5本の指に入るであろう(笑)。〆の言葉に名言を吐いて去って行かれる。「服は脱ぎちらカス。ご飯は食べちらカス。おしっこは飛びちらカス。あなたは亭主のカスよっ」あるいは、私が夢を語れば、「明日の夢より今日の米っ」と怒鳴り上げられた。もう年かな、と弱音を吐けば、「五十を過ぎたら、年齢は自分が決めるものよっ」とくる。しかも会話の幅が広く、人間だけが相手ではない。リビングに入ろうとしたら、話し声が聞こえるので、躊躇する場合が多々あるのだ。ある時、そっとドアを開けて聞き耳を立てると、ネコや観葉植物に、まるで相手が人間のように普通に話しかけていらっしゃるのだ。それが私に出す声と全く違って、天使のように優しいトーンだから驚く。一度でいいから、私にあの声のトーンで話しかけて頂けないものだろうか。私は妻を愛しているが、妻が私を愛しているかどうかは未だにわからない(笑)。「モノ言わぬ者の声に耳を研ぎ澄ますのよっ」が口グセである。ということは、機関銃のように飛び出す小言は聞き流して良いと、暗におっしゃっているのであろう。いつまでも元気で明るく、小言を言い続けてね。そんな気持ちで「御意」と答える自分。負け惜しみもここまでくると本物ではあるまいか(笑)。



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