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 「納豆で痩せる」はスーパーから納豆が消えたが、「納豆で亭主が長生きする」なら食卓から消えたかも。

 あるある大辞典という番組で、納豆ダイエットが真っ赤なウソであることが分かったらしい。そんなに騒ぐことではない。納豆などはテレビで騒がれる前から毎日食べている。しかも痩せない。そもそもタイトルの付け方が間違っている。「納豆で亭主が長生きする」というタイトルであれば、スーパーの納豆は売り切れることなどなく、ひょっとしたら食卓から納豆が消えていたかも知れない(笑)。しかし、罪なウソではある。
 女は「〜で痩せる」「〜できれいになる」という文字に異常に反応するのだ。愛妻はその右代表で、何でもかんでも試したくなるらしい。先日届いた通販には驚いた。ケースがけた違いに大きいものだった。ふと、目をやると、馬のクラのようなマシーンに乗り、「これイイワ、ヘイヘーイ」などと叫んでいる。カウボーイになろうとでも思っているのだろう。案の定、というか、やっぱり落馬し、お尻をしこたま打ったようだ。お腹を抱えて笑いたかったが、そういう場合は、見て見ぬふりをするのが賢明である。何とか這い上がった愛妻に、「大丈夫?」と声を掛けたが、「大丈夫じゃないわよ!」とやはり、逆ギレされた。
 とにもかくにも、「痩せる」「美しくなる」は、女にとって男の想像をはるかに超えた願望であり、修行であることが分かった。それを側から見守ってきたが、どれも長く続かないことだけは確かなようで、奥の部屋には、あらゆるマシーンがほこりをかぶっている。いずれ痩せるマシーン博物館になるだろう。が、愛妻が悪いのではない。新しい機械を次から次へ開発するアイデアのせいであろう。
 つい先日、私が見ても肌がツルツルになって若返ったような気がした。「なんか、キレイになったよネ」と言ったら、「やっぱり、そう思う?これ、効くワ」と喜んでいたので、「いつもの奥さん連中に教えてあげたら」に、キッと睨んで「ダメ、これは教えられない」だって。ようやく分かった。本当にキレイになるものは、あんまり伝わんないんだ、と。げに恐ろしきは、女である。



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