フリーマガジン 『リセット』 で大人気連載中の会長執筆のコラムをご紹介いたします。


 できる男は浮気をしない。一歩手前で我マンするのだ。

 アンケートをとらなくてもわかっている。「愛妻の尻に敷かれっぱなしのスケベ親父」。読者の大多数が抱いている天野のイメージだろう。見事に当たっている。が、天地天命に誓って白状しよう。浮気が成就したことは滅多に、いや皆無である。その原因は、若い女性の「ごめんなさい症候群」にあると睨んでいる。特に、夜の仕事をしている、もの凄くかわいい女性に多く見受けられる。

 詳しくなったのは、近々開催される全国亭主関白協会の全体会議で発表するために、身を挺してキャバ嬢を観察しているからだ。キャバ嬢の実態を知れば、男の浮気心が改善され、愛妻の罵詈雑言や暴力が少しでも減ることを心から願っているからに他ならない。

 お金と時間を随分費やしたが、ほぼ結論に達した。

もの凄くかわいいキャバ嬢は、
(1)親戚に不幸が続く。
(2)非常に弟思いである。
(3)生理不順が多い。

異論がある男には、自ら説得したい程だ。私にはないが、ほとんどの男には下心がある。「あわよくば」で、夜の街を徘徊するクセを持っている。全亭協ではこの、「あわよくば」が、まずいとされており、11月は「あわよくば撲滅推進運動」の強調月間でもある。

 さて、お店に何度も通っていると、「今度の休みご飯でもどう?」と誘うハメになる。ハメになるって、自分が誘っているのに(笑)。
一度目は「その日は叔父の七回忌なの、ごめんなさい」、
ニ度目は「父が脳梗塞で倒れたの、ごめんなさい」、
三度目は「母が腸閉塞で急に入院したの、ごめんなさい」などと、身内に次々と不幸が起こるのだ。
なんと、かわいそうな境遇だろう。

 それでもめげずに誘うと、ようやく寿司屋にたどり着く。ウニや大トロをたくさんお食べになった後、マンションに送ろうとすると、たいていの場合「ごめんなさい、今日は故郷から久し振りに弟が来てるの、また誘ってね」である。

 美しい姉弟愛には毎度毎度、頭が下がる思いだっ。それでも、命がけで、シティホテルにたどり着いたとしよう。ホテルの入口、2m前ですべてのキャバ嬢が、必ずこう言うのである。「ごめーん、急にあれが来ちゃったみたい」
かくして若い女性に生理不順が多いことも判明したわけではある。

天野周一、お先真っ暗。



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