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女は歯止めのきかない生き物だ。
全亭協の新入会員の中からとんでもない事実が次々と発表された。かいつまんで報告する。
例えば風呂あがり。
ずっと昔は、パジャマを着ていたような気がするが、やがて、下着姿で目の前をウロウロするようになる。咎めなかった男もいけなかった。今では素っ裸で、まるでターザンのようにジャンプしながら部屋から部屋を渡り歩いているようだ。
ようだ、というのは見ても見えていない、いや、見たくない(笑)という、無の境地に到達しているからに違いない。
ところがつい最近である。
テレビを見ながらうたた寝している時、頭の上を何かが横切ったような気配があった。
しかも往復である。何かを取りに行って戻ってきたのであろう。往路は夢かと思ったが、復路は目を開けていたから確かに見た。
視線の先は地球外生命体だった。
あろうことか、素っ裸で顔をまたぐとは何と無礼なヤツ。
「こっ、こらぁー」
「あら、起きてたのオーホッホッ」
である。, こんなことはほんの一例で、例えば料理。 その昔は実に手が込んだものばかりで夕食が楽しみだった。
やがて弁当類が食卓を飾るようになり、現在はおにぎりが主食である。あらゆるコンビニのおにぎりは食べつくしており、最近では、どの店の何という銘柄であるかもわかるようになった。
途中から文体がまるで天野の身におこっている出来事のように思われた読者も多いだろうが、あくまでも全亭協の新入会員の体験談である。
愛妻がそんなことをするわけは、ない、…と思う。
だが会員達よ、女を恐がってはいけない。男に心底気を許している証拠ではないか。逆に喜ぶべきなのだ。
もし、結婚前にそのようなことがわかっていれば、この世は独身の男ばっかりの味気ない世の中になっていただろう。
徐々に本性を表わして頂くという女の真の優しさが身にしみて実にありがたい。
ただひとつだけ忠告しておきたいのは、地球外生命体を決して捕獲してはいけないということ。
その夜は必ず夢に出てくる。
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