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「ズバリ言うわよ!本音で言っていい?」は某占い師のキャッチフレーズである。が、「ズバリ言うなよ!本音で言うなよ!」
が愛妻と口論になった時のアホ亭主の心得だ。そもそも女は直球勝負で、心臓をえぐるような剛速球を投げてくるピッチャー。まともに打ち返せるわけがない。無理にバットを振っても、手がしびれるだけなのだ。
関白道の高段者になると、一応、バッターボックスには立つが、立っているだけである。そして、ピッチャーが疲れるのを待つ。百球も投げさせれば、ヘトヘトになるだろう。
スピードがユルユルになった時、すかさず言う。「ごめんね。僕が悪かった、反省してるよ」ポテンヒットでも、ヒットはヒット。リビングから書斎へ出塁が許されるのだ。
無段者は、打ち返すことばかりを考えるから、バットが折れるのは当然で、必ずデッドボールをくらう羽目になる。体中にツメ跡が残り、時には二の腕に歯形がついたりする。
全亭協大阪支部のYさんにいたっては、大金をはたいて購入したカツラが隣の芝生まで飛んでいった経験を持つ。隣人が驚いたのは容易に想像ができよう。いったいどういう顔をしてカツラを取りにいったのだろうか。同情を禁じ得ない。
思えばずーっと昔は、ツメ跡が背中についた時代もあったような気もする(笑)。
そもそも女と男の喧嘩の原因なんて、小さなものばかりで、後から考えれば、なんであんなにエキサイトしたんだろう?がほとんど。全亭協では一種のストレス解消ゲームと位置づけており、「ケンカは仲のいい証拠」として喜ばれているぐらいだ。
やがて最高位の十段を取得されるであろうH氏は「カミさんは欲が深いんだよ、僕のものを全て自分のものにするんだから。とうとう愛人まで奪われてしまったよ(笑)」である。
そう、達人が言うまでもない。女と男が長年うまくいくための秘訣はひとつ、女に全てを与えることだ。女から少しでも奪おうとするからケンカになる。財産など何もない私としては「愛情」を与え続けることで妻難を逃れているのだ。
愛妻からメールが入って、返さなかったばかりに大ゲンカになったと嘆く東京支部の新入会員から、相談のメールが入った。はっきり言ってやった。
「今、それどころじゃないっ、我家の方が大変なんだ。ホウキを持ってドアの外に立ってるんだよ」これが全国亭主関白協会、会長天野周一のなんともトホホな現実ではある。 だって恐いんだもの。
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