フリーマガジン 『リセット』 で大人気連載中の会長執筆のコラムをご紹介いたします。


 『男は愛妻の顔に責任を持たなければならない』

 四十を過ぎたら、男は、自分の顔に責任を持たねばならない。いつもフラフラ生きていた親父の言葉でもあった。

 全亭協の調査では、男の顔は4つに分類されている。社長に多い、「そう、あんたは立派だよ顔」政治家に多い、「陰で何やってんだか顔」アウトローに多い、「見るからに悪そう顔」そして、一番多いのが、「どこにでもありそう顔」である。全亭協会員の顔は、ほぼ4番目に属している。ほぼと言ったのは、会長である私の顔が、そのどの分類にも当てはまらないからだ。あえて言うなら、「無責任にも程がある顔」がピッタリ。楽しいことばかりを考え、嫌なことは5分で忘れるユニークな顔ではある。したがって、自分の顔に責任は持てない。

 ずっと昔、コラムに書いたが、男の顔は履歴書だが、女の顔は領収書なのだ。女の若い頃は、誰もが美しい。いや、自分が一番美しいと思っているらしい。ところが、年齢を重ねる度に、美しさに差が出るのは仕方がない。その差は男が作っていくと言っても過言ではないだろう。亭主の経済的な力は、あるに越したことはないが、それよりも亭主の精神的支えが左右するからだ。

 愛妻の美しさを保つ唯一の方法は、初めは他人だった、いや今でも他人という亭主が、愛妻にストレスをためさせないことかも知れない。又、ストレスがたまっているナ、と感じたら、すぐ吐き出させる度量が要求されると睨んでいる。それは実に簡単で、ことあるごとに、「僕のものはキミのもの、キミのものはキミのもの」と声をかけることだ。もし、やっと口説いたキャバクラ嬢と遊びに行くためのへそくりが見つかっても、「第一発見者であるキミのものだ」と言える度量が欲しい。「クッソー、どうして分かったんだ、この場所がっ」などと微塵も思ってはいけない。女の美しさは、亭主が与える愛ある浄財と度量から成り立っている領収書である。

 そういう意味では、「男は自分の顔に責任を持つ前に、女の顔に責任を持つ」が、本当の意味であることを理解した方がいい。そんなことより、車のトランクの工具入れに隠していたへそくりが、何故発見されたのか、どうしても腑に落ちない。しかも聞けない。お悩み相談室にハガキを出したいくらいだ。歯痒〜い。



 戻る