 |
女を愛する男が一番かかりやすい病気は、「ドッチ症候群」だ。 今のところは対処療法はなく、全亭協会員を悩ませ続けている。
初期症状は1本の電話から始まる。
「私と仕事とドッチが大事なのよ!」病気が進行すると、「家族と仕事と、ドッチをとるの!」になったりする。
そう、女は男に究極の選択を迫る生き物である。特に酒などが入った場合、「私とお母さんとドッチが大切なの!」 が飛び出す。とにかく、比較できないことに白黒つけなさいと迫ってくるから、始末におえない。
ドッチ症候群にかかった男は、ふらふらになって実家に立ち寄ると、「私と嫁のドッチが大切か、よ〜く考えよ〜♪」と言われ、母親も女だったと再認識させられたりするのだ。こんなとき、男は判断を誤って、余計なことをしゃべってはいけない。キャリアの少ない男たちは、どちらかを選んで、ドツボにはまる。
かといって、「どちらも大事だ」という答えは中級者である。ところが、全国亭主関白協会の7段以上になるとスルリ、スルリと身をかわす資格を持っている。門外不出のことではあるが2004年の会員増強のために、敢えて披露する。
女が「ドッチを選ぶの!」ときたら、まず息を止めよう。息を30秒ほど止めると顔が赤くなってくる。赤くなればなる程効果がある。少し天を仰いで、テーブルを叩く。そして怒った口調でこう言うのだ。「決まってるじゃないか!」
おもむろに席を立ち、窓際に歩み寄ろう。ダメ押しは振り向き様の決め台詞だ。「愛してるよ」女は自分をとってくれたと必ず思うだろう。
「決まってるじゃないか!」 この言葉こそ、何も決めることのできない男の最終兵器である。意味のない選択には意味のない言葉で返すと上手くいく。 このことを全亭協では、言葉のドッチボールと呼んでいる。本年も天野のコラムが迷惑じゃないなら続く。
あけましておめでおとうございます。
|
|
 |