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女がダイエット好きであることは男なら誰でも知っているが、不思議と成功したという話は耳に入ってこない。大抵の場合、成功者は雑誌の中や、テレビの中で腰に手を当てて微笑んでいるだけで、少なくとも私も周りの女はダイエットの種類を試すことだけに、生き甲斐を感じているように見える。
恐ろしくて、誰のことだとは言えないが、今日もダイエット座談会が始まった。始まりはいつも3人からのようで、目の前にはお菓子やせんべいが山のように積まれている。「この前テレビで…バリバリ」「あれがいいらしいのよ、パクパク」「お腹の肉がねー、モグモグ」これである。今からダイエットを始めようとする人間が、カロリー満点のお菓子をお腹いっぱい食べながら話し合っているワケで、結果は目に見えている。
が、この会議では必ず結論が出るらしく、翌日から朝・昼・夜と同じメニューが続くはめになる。ある一カ月はコンニャクばかり、また、ある一カ月はさつまいもばかりといった世界ウルルン滞在記状態で、なぜ私まで付き合わされるのか、質問することさえ許されないのだ。それでも、わたし的にやっと慣れてきたころに何の前触れもなくメニューがガラリと変わるのである。
想像通り、昨日3人の座談会があったようで、どうやら次のダイエットのテーマが決定し、実行に移されたようだ。この点から女のダイエットに関する、3つの法則が浮かび上がってきた。
1. ダイエットは必ず3人で始めるらしい。
2. 同じメニューはほぼ一カ月続く。
3. 失敗したという認識はない。
この法則を世間に発表することを随分ためらったが、「ダイエットをしたい」などと一言も言っていない全亭協の会員だけが痩せ細り、罪もない男たちがダイエットに成功している疑問に答えたかったからではある。
何はともあれ一週間前から、大根しか口にしていないので、筆に力が入らない。しかも力いっぱいまずい。ウルルン。
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