フリーマガジン 『リセット』 で大人気連載中の会長執筆のコラムをご紹介いたします。


 女と男の決定的違いは、立ち話の所要時間にある。

 道を歩いていると100mおきに女が立ち話をしている光景に出くわす。2人の場合は1時間くらいで解散している模様だが、3人超えると3時間以上というケースもあり、道ゆく男たちを驚嘆させている。

 問題なのは、立ち話をする場所を選ばないことであり、出逢った場所が、すぐ路上喫茶店になることである。

 特に横断歩道の渡り口や、バス停の近くに生息しており、周りのことなど全然気にならないといった集中力には脱帽である。

 よくよく観察していると、足の位置は10cmも移動せず、手だけをお互い相手に向かって振っている光景がほとんどで、この動作は「出会いがしら、立ち話競技規則」というのがあるかのように全国一律である。

 それ自体は何の問題もないのだが、恐ろしいのは間違って半径1m以内に近づいた場合である。

 「あんた、私達の邪魔をしているのネ」光線がビシバシ飛んできたりして、私のように気の弱い男は「ごめんなさい」と思わず呟いてしまうほどである。

 たまに命知らずの若者が自転車などで横を通りすぎる時、「チェ、邪魔なんだよ」などと声を出しても、ほんの20cmほど場所を移動するだけで、やはり、すぐ手を振り始めるのである。

 亭主関白協会では、立ち話を日本独自の文化ととらえており、又、平和の象徴として保存化することが採択されているので、協会員は横を通る時、「ご苦労様です」と声をかけることが義務付けられている。んなわけないか。 我が愛妻は、立ち話道の師範級で、すぐ近所のスーパーから5時間も帰って来ない。



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