フリーマガジン 『リセット』 で大人気連載中の会長執筆のコラムをご紹介いたします。


 「女は返品好きであり、ときどき 男も返品してしまうことがある」

 女が買い物好きであることは誰もが知っていたが、その一方で返品大好きであることはあまり知られていない。

 全亭協の関東支部の夏休み自由研究の発表によると、女性の85%が「買ってきても気に入らないと、すぐ返品に行く」という事実に会場がどよめいた。

 男にとって一度買ったものを返品するという行為は死ぬほど恥ずかしいこととされており、スーツのソデが長すぎても、パンツのスソが短くても「誰も気がつかないよ」である。

 その結果をふまえて、愛妻をよく観察してみるとなるほど、通販商品のパンツまで返品していることを確認した。

 ただ、私に買ってきたシャツなどが、小さくて体に入らない時などは「あなた肥えすぎ」と怒る始末で、返品に行く気配は微塵もなく、チビTとして愛用させられるのには困ったものである。

 だが、よくよく考えてみると返品という行為は、世の中がどんどんよくなることを意味しており、お店も企業も返品されないような品物を作ることが、一番大切であることに気が付いたのは素晴らしいことだ。

 雪印や日本ハムは、返品の恐ろしさに気付くのが少々遅かったのだろう。返品は大企業まで潰してしまうほどである。

 全亭協の会長としては、この結果をふまえて愛妻から我が身を返品されないよう、会員にメールで注意を呼びかけた。そうはいっても人ごとではない。我家で私を返品する計画が進行していないことを神に祈るだけである。だが万が一の場合、どこに返品されるんだろ?そして、どんな男と交換するつもりなのか?いやはや今夜も眠れない。



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