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この世のありとあらゆるルールは男が作った。そのルールにしばられて身動きできなくなっているのは当の男たちで変てこな社会を作り上げている。
例えば「無断駐車は一万円頂きます」という大きな看板があるとしよう。ルール好きな男たちは足がすくみ、決して車を駐車することができない。
だが女は違う。「あら、空いてるわ。ちょっと止めとこう」である。電車の切符を買う場合、後に何十人並んでいても発券機の前にきた時、おもむろに財布を出し小銭を数え始める。注意でもしようなら「あら、何よ」だ。この「あら、何よ」という言葉は史上最強で、ほとんどの男が口をつぐんでしまう。全亭協では「あら何よ対策小委員会」を発促したが、この言葉に対抗する有効な手段は未だ見つかっていない。
そもそも、「あら、何よ」というボキャブラリーは男の辞書にはなく、あるのは「いや、何も」である。だが、最近の研究で男が作ったトンチンカンなルールを破って新しい社会を作り変えるのは女たちで、そのキーワードは「あら、何よ」だということが解ってきた。
政治や経済の世界にも、男が作った訳の分からないルールがたくさんあって、日本はどうしようもないところまできている。だが、この閉塞感は、男には打破できない。「いや、何も」では、いや、何も変わりようがないからだ。
権力者や大企業がでたらめなことをして、マスコミを賑わせているが、正々堂々と立ち向かって制裁を加えることができるのは女たちだけだ。女が「あら、何よ」と言う時は、世の中が変わり始める前兆であり、ルールは破られるためにある。
「小遣いを少し上げてもらいたいんだが…」「あら、何よ」「いや、何も」我が家はいたって平和である。イヤーン。
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