フリーマガジン 『リセット』 で大人気連載中の会長執筆のコラムをご紹介いたします。


 ゴミ出しは男の仕事であり、着信履歴を見るのは女の仕事である。

 女が強くなったのは今に始まったわけではない。が、田島陽子、田中真紀子、両女子が出現して男と女の立場は完全に逆転した。

 政治の世界はもとより経済、そして家庭にいたるまで実権は女が握りつつある。 建前より本音の時代がいいに決まっているからホッとしているのは案外男だったりする。

 おかげで、私が設立した全国亭主関白協会(全亭協)の存続は風前の灯であり、最盛期には80人もいた会員が私を含めて3名という惨憺たる現状だ。

 東京在住の副会長は、いつの間にかゴミの分別のプロになっており、近々脱会の意向をもらしている。情けないのは四国のブロック長で、弁当にお箸を入れ忘れた女房に、強い抗議をしたらしいが、翌日から弁当を作ってくれなくなったと嘆いていた。

 私は一人になってもとことん頑張るつもりで、今朝もゴミ出しを頼まれたがピシャリ言ってやった。

 「かばんがあるから2コも持てない。1コにしてくれ」と。曲がり角で振り向いたら、目が合ってしまったからバスに乗っている間中、動悸をうった。

 が、亭主関白協会会長の面目はかなり保てたと思う。

 アメリカの同時多発テロを引き合いに出すまでもなく、物騒な世の中になってきた。これこそ男社会の一番の弊害かも知れない。 世界中からすべての戦争を無くし、平和をもたらすのは女性がイニシアチブを握る以外に道はないと心底思う。

 不謹慎ととらえられると心外だが、空港の手荷物検査は、浮気グセのある亭主を持つ主婦にまかせたら完璧だ。

 髪の毛一本見逃さないどころか、頼みもしないのにケータイの着信履歴までチェックしてくれるはずで、少しでも不審に思えば絶対、家に、いや空港にいれないと断言できる。



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