世界で一番合わない男女をくっつける結婚。夫婦とは「愛こそすべて」がわかる修行だ。

 夫婦とは何か、結婚とは何か。独身の男女の中には、疑念を抱いている方もいるだろう。自分の両親や、周りを見渡しても、仲の良い夫婦が少なく、亭主は妻の行状を嘆き、妻は亭主の体たらくを非難するばかり。こんな現状を見聞きすれば、結婚願望は薄れていくに違いない。それは、一番大事な事に気付いていないからに相違ない。結婚して夫婦になる意味は、ズバリ、人間の心をつくる修行である。育った環境も価値観も全く違うふたりが、一つ屋根の下で暮らしを共にする。ありとあらゆる場面で相手の嫌な所を見せつけられ、どうして、こんな人と一緒になったんだろうと後悔させられる仕組みになっている(笑)。その為に神様は実に緻密で、世界中で一番合わない男女を結びつけるのだ。しかも最初はそれがばれないように、愛の賞味期限を3年程に設定して下さっている。その後に始まる修行を何とか乗り切って、最終地点である「愛こそすべて」との思いに至らせるまでのご褒美のようなものかも知れない。愛の賞味期限の間は、妻は裸にエプロンをして料理を作ってくれ、亭主は一晩中腕枕で寝かしてくれるという妄想さえセットになっている。だが、そんな甘い夢は、ある日突然に、バブルのように消えていく(笑)。しかし、それからが真の夫婦の物語が始まり、人としてどうあるべきかという神様の問いに答えを見出す修行が待っているのだ。人は結婚などしても、しなくても愛の大きさや偉大さを学ぶ為に生かされているもの。と、寝ている私の腕をイヤという程踏んづけてトイレに行った愛妻が、謝りもしないでスヤスヤと寝息を立てている。「くっそ」いや、修行をありがとう(笑)。




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