亭主達が最も恐れる最強の生物「ツーマ」。手も足も速く、口からは機関銃とナイフが飛び出す(笑)。

25000人の亭主が肩をひっそり寄せ合って、いかに上手に妻の尻に敷かれるか"を研究している団体。それが全国亭主関白協会である。妻に逆らおうなどとは、露ほども思っていない亭主の集いだ(笑)。いや、正確にいえば、会員の皆が若い頃は妻とは戦ってきた。力でねじ伏せようとしてきた。だが、ある時、ある瞬間、妻には勝てないと悟った亭主達なのだ。 地球上の生き物の中で最強の動物、「ツーマ」。全亭協では「妻」と呼ばずに「ツーマ」と呼んでいる。この名前だけで強そうでしょ(笑)。なんか足が速くて、未確認飛行物体のような。このツーマが子どもを生んだが最後、家庭のヒエラルキーの頂点に立つ。武田信玄の「風林火山」を御旗に、百戦百勝である。「手の早きこと風の如く。ふたりっきりの食事の静かなること林の如く。 ちょっとしたことで怒ること火の如く。何を頼んでも動かざること山の如し。」もはや白旗を出す以外にどんな手があるというのだろうか。それでも無駄な抵抗をする愚かな亭主には、突然の三行半という大技がある。げに恐ろしきもの「ツーマ」。我家の武田信玄に打ち勝つ為に、戦いの基本となる、孫子の兵法を熟読した時もあった。36計逃げるにしかず。というあれである。 読み解けば、戦わずして勝つ"が最善手と理解した。だが、それでも負ける。なぜなら勝ったとしても次の機会に5倍10倍になってはね返ってくるだけなのだ(笑)。かくして全亭協には37計が書き記された。「戦わずして負ける」である。つまり、夫婦生活において全亭協では、勝利という言葉を辞書から破り捨てた瞬間でもあった(笑)。



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